そして 夕暮れの隙間 船を迎える まだ七分咲きの桜並木が たゆたう川を挟む、ビルの夜景に 白く浮き上がって 真ん丸に近い月が、その水面に映り 船頭の唄と さざ波が この先に見える 大きな跳ね橋に向かって響く ―――