口紅を塗られているらしいが 俺達が移動して来たキッチンからは アズの後ろ姿しか見えない 「 さ 出来た ――― 奥、行きましょ 実はもう 目星ついてるのよ 」 二人は奥の部屋へと消え 携帯が鳴った真木は それを取り 賑やかに挨拶をしている ――――― 青山 座っているのは、俺の左 斜向かい ―――… 以前はこいつに会うと かなり焦る、自分がいた