アズはまたクシャミをして

俺は上着を脱ぎ、その肩に掛けた




――― その肩を抱き

池上の、枕へのこだわり話を聞きながら
ゆっくりと、階段を降りる




そのままアズの分の切符を買い
前を歩かせ、自動改札機を通った