「 喧嘩 …って 」


「 初めてじゃねえか?
アイツらがケンカするなんて 」



あの二人が喧嘩 ―――

俺が見た事のある二人は
絵に描いた様な

… お互いしか見ていない、そんな姿で


驚く俺と


少し驚きつつも、
困った顔で笑いながら
携帯をいじる真木


そして、そんな真木に
キツイ目を向けるハルトの姿




「 …クウヤ 理由は聞いたのか 」


「 それがな
――― わかんねえんだってよ

普通に話してたら、突然泣き出して
表出てったらしい

かなりオロオロしてるぜ? 」


「 理由はある筈だ!! 」


「 怒んなって

池上も、あの二人と一緒にいたから
ヤツにもう一回聞いてみる 」




靴を履き直しながら
携帯を耳にあてる真木


「 ――― 池上か? オレ

… うん

あー… うん


取り敢えずさ、青山とは一緒に行動して
こっちはこっちで捜すから

ちゃんと携帯、充電しとけよ

うん また連絡する 」