夢を見た。 とても幸せな夢。 私と、あの人。 そして私たちの子供。 3人で手をつないで、 あの国境でお花を摘んでいたの。 私の頭の上に冠は乗っていなくて、 あの人と一緒に、あの家に一緒に帰った。 夜は、毎晩3人で夜空を見上げて、 3人で川の字になって寝て。 普通の家庭の、普通の幸せ。 いつか、いつかきっと。 私もこうなれる日が来ることを信じてる。 第一章 身分違いの恋人 -終-