シルクは深く息を吸った。 そして、客間の扉を開いた。 「お待たせして申し訳ございません。」 シルクは愛想笑いを浮かべ、部屋に入った。 するとまず目に入ったのは… 「遅いわ!」 自分の兄に文句をいいつける女の子。 グーワナ王国の第二王女、ユンリ。 そんな妹を無視して、シルクにい近づく男の子。 「妹は耳が遠くて申し訳ない。 久しぶりだな、シルク。」 そう言ってシルクの手の甲に軽くキスをしたのは、 グーワナ王国の第二王子、アスリ。 この二人と会うのは5年ぶりだった。