記憶の向こう側




彼は私の全身をざっと見回した。




「お、包帯は取れたみたいだな。ちゃんと病院に行ったか?結構大きな傷だったしな。」




彼は穏やかな表情をしていた。




「は…っ、はい…。」




けど、私はまだちゃんと話せる状態じゃないから、少しビクビクしていた。




「そっか。…あれ、もしかして、接客じゃなくなった?」



「え…。なんで?」



「いや、服が違うから。」