「大体、未来変だろ今日。キャラじゃねぇ」


「それはっ、あんたのせいでしょ!?」


「はっ??何の話」


「惚ける気??…キスとか服脱がしてきたりしたでしょ!?」


「っは!?してねぇーし」


「嘘付かないでよ」


「だから、してねぇって。秀人がやったんじゃねぇの」


「秀人って…もう1人の方??」


「あぁ」


「そっか…何か勘違いしてたみたい。ごめん」


「いいよ。俺達似てるし、よくある事だからな」


蓮人がそう言った後、悲しそうな顔をした気がした。


…気のせいだよね。


それよりも蓮人に聞きたい事があるんだった。


「ねぇあたし、秀人とどう接すればいいのかな??」


「普通でいんじゃね??いつもの未来で」


「そっか…ありがと」


秀人と違って、蓮人は良い人だな。


家に着いてドアを開けると「おかえり」と秀人の声がした。


何故か緊張するあたしに平常心と自分で暗示をかける。


「あっ未来!!おかえり」


ギュッ


秀人が顔を見るなり、抱き締めてきた。


「ちょっ、離せ変態野郎!!」


「そんな事言っていいんだね??」


「へっ??…んっ」


あたしがちょっと油断した隙にまたキスされた。


「やっ…めて!!」


それでも止めない秀人にあたしの怒りがピークに達する。


「止めろって言ってんだろーがっ!!」


ドンッ


思いっ切り秀人を突き飛ばした。


「って」


「あっごめん」