「何だよそれ。俺と蓮人を一緒にすんな!!」


え…なんか不機嫌になっちゃった。


「なんか気に障る事言った??もしかして怒ってる??」


「…別に」


「絶対怒ってるじゃん」


「怒ってねぇって」


秀人は私の買い物カゴを勝手に持ってってレジに行ってしまった。


もう…何なの。


レジを終わらせた秀人に声をかける。


「さっきはごめんね??一緒に帰ろう??」


「………」


秀人は黙ったまんまだったけど、一緒に帰ってくれた。


―そして帰り道。


「…ったんだよ」


ずっと黙ってた秀人が喋った。


でも急の事で上手く聞き取れなかった。


「ごめん…聞こえなかった。もう1回言って??」


「だから、蓮人と一緒にされるのが嫌だったんだよ!!」


「え…どうして??」


「どうしてって…ごめん。何でもない」


「そっか」


急に作り笑顔を浮かべた秀人にそれ以上聞いてはいけない雰囲気だったから。


秀人と蓮人に何があったんだろう。


家に着いたあたしと秀人は蓮人に出迎えられた。


「おかえり。あれ秀人も一緒だったんだ」