私は、分かったと美波ちゃんに約束して、生徒会室をあとにした。
「はぁ…。なんで私こんな面倒な事に巻き込まれるんだろう…。」
私は扉を閉めた瞬間、口から思わず出てしまった。
「大変だなぁ。川崎。お前、土方に頼まれたんだろ?片山にストーカーを辞めさせるように。」
木村先生が生徒会室から少し離れたところで立っていた。
「え!?先生、ストーカーの正体が片山くんって知っていたんですか!?」
私が木村先生に聞くと、先生は首を縦にふった。
「片山が土方をストーカーを始めたのは、約三ヶ月前。動機は片山からの一方的な一目惚れだ。エスカレートしたのが、約1ヶ月前。」
淡々と語る木村先生。
「そこまで知っているなら、空愛高等学校の理事長に相談すれば良かったじゃないですか!」
私の意見に、木村先生は、首を横にふった。
「我々、虹愛はあくまでも、空愛の姉妹校だ。それに、あっちの理事長…樋口理事長は虹愛には興味が無いみたいで何かとあると空愛を優先させる。今回この事を言っても聞かないだろう…。」
「そんな…。」
「虹愛と空愛を自由に行き来できるのは、樋口理事長と沖田ぐらいだろう。俺達教師でも、向こうの教師とはめったに連絡できない。」
「なんで沖田さんが!?」
思わずツッコミをいれてしまった。
「いや……なぁ……。沖田だからな……うん。」
ホールドアップしながら必死で言葉を探す木村先生。
「意味わかんねぇよ!早く言えよ!」
マンガだと、ベシッという効果音がお似合いの張り手が木村先生を襲った。
「沖田には内緒だぞ?俺が言った事……。沖田は樋口理事長の孫娘なんだ。」
私の思考がホールドアップ。
「はぁぁぁあああ!?」
「声がでかいぞ。」
私の口に自分の手を一生懸命にあてて静かにさせようとする木村先生。でも、その隙に私のお尻をもう一回触ったので、私は木村先生に蹴りをいれた。
「どさくさに紛れてさわるな!」
「これが俺の持ち味だ!どんな生徒にもエロスを醸し出し……。」
「言い訳不要!」
私は蹴りをいれるために足を上げた。
「あ、パンツ見えた。今日はシマパンかぁ。なかなか良い趣味だ。」
「なっ!?!」
私はとっさに足を下げてスカートを抑えた。その瞬間、私達の背後から何食わぬ顔でアイツが出てきた。
「あれ?川崎さん。木村先生。こんな所で一体なにしてんの?」


