「私、携帯持ってないから、椿ちゃんがずっともっていてくれる?」
首を傾げながらいう美波ちゃん。やっぱむっちゃカワイイ!
「もちろん!」
私がそう言うと、美波ちゃんが満面の笑みを見せた。
マンガとか、アニメだったら、後ろにキラキラとか付いてるよ。うん。
「やったぁ!ありがとう!椿ちゃん!私、こんなに仲が良い友達は、初めてなの!」
美波ちゃんが私に抱きついてくる。
「ちょっ…美波ちゃん!?」
私は、その時、微かにシャッター音がしたのを、聞き逃さなかった。
なんかおる!!!
でも、美波ちゃんはそれに、気付かないで、私をずっと抱き締めている。私は、横目で生徒会室の窓を覗いたら、人影が見えた。人影は私の視線に気が付いたのか、ダッシュでどこかに消えていった。
「み、美波ちゃん!さっき、誰かが私達を見てたよ!」
「へ?」
きょとんとした顔で私を見る美波ちゃん。
「しかも、写真を撮ったような感じだった…。」
私の言葉を聞いた瞬間、美波ちゃんの表情が一気に変わった。
「椿ちゃん…。多分、それ、空愛高等学校の人だよ。」
美波ちゃんは、そう言って、長い話を始めた。


