虹愛女学院前編




「だって…かっこいいじゃん。」


耳まで真っ赤にして話す美波ちゃん。あの変態の長所が見つからない…。短所なら秒殺なのにな…。


私は美波ちゃんの肩をたたいた。


「やめときな。あんな変態。絶対後悔するから。」


私がそう言ったのに、美波ちゃんは、首を横にふった。


「後悔なんてしない。私…ここまで人を好きになった事なんて無かったから。だから、気持ちだけでも伝えたいの。」


黒い大きな瞳を私に見せる美波ちゃん。


「ま、私にはアイツのどこが好いのか分からないけど、美波ちゃんがそこまで言うなら…。よし!協力するよ。でも、私の仕事をちょっと手伝ってね。」


私は美波ちゃんに言った。美波ちゃんは見事に私の罠に引っ掛かった。

これで仕事も終わるし、木村先生のセクハラも無くなるよ(多分)。

あ、でも、木村先生なら、軽くスルーして終わるかも…(汗)。私達はそれから、たわいな話を暫くした。

そして、とうとう私は、美波ちゃんに鎌をかけた。


「美波ちゃん。」


「ん?なに?」


「今回の記念…私達が仲良くなった記念に、二人で写真撮ろうよ。」


「あ、いいね!それ!」


笑顔を見せる美波ちゃん。私は早速、携帯を取出し、カメラ機能を立ち上げる。美波ちゃんはニコニコしていた。


「ほら、撮るよ!」


私のカメラがピントが合った事を知らせる機械音を鳴らす。


「ハイ、チーズ!」


カシャッ



生徒会室にシャッター音が鳴った。

私は携帯を確認した。
満面の笑みの私の隣で、頬を赤くしながら微笑む美波ちゃん。


美波ちゃんむっちゃカワイイんだけど!


「見てみて!美波ちゃん!むっちゃカワイイんだけど!」


「そ!そんな事ないよ!…。つ、椿ちゃんだって、すっごい可愛いよ!」


両手を大きくふる美波ちゃん。なんか、もてる理由が分かったな。さ、あとはこの写真を沖田さんと片山くんに送れば、ミッション終了! やっと番外編が終わるよ〜。

私は携帯にさっきの写真を保存した。

あ、沖田さん達のメアド知らねぇ…。
でも、さっき来たメールから返信すればいいかな…?私はとりあえずさっきの写真をメールに添付して、送信ボタンを押した。