音楽室はそんなに遠くなかったので、すぐについた。吹奏楽部の音色が音楽室から、もれている。


がらがらがら〜


「失礼します。」

私が音楽室に入った瞬間、音色が一気に止まった。
気まず…!


「あれ?椿じゃないの!なに?吹奏楽部に再入部する気でもなったの?」


歩ちゃんが話かけてきた。


「ごめん。部活はもう入らないって決めたんだ…。ねぇ、歩ちゃん、美波ちゃん知らない?」


「え?知らないよ。美波は今日、用事があるから、部活休むって。」


逃げられたAgain!


「わかったぁ〜。ごめんね。じゃまして。」


「いいよ。椿、入部する気がちょっとでもあれば、すぐに音楽室に来てね。みんな、待ってるから。」


私は、歩ちゃんに笑顔を向けて、次は生徒会室まで走った。



音楽室からちょっとした所に生徒会室はあって、人の気配は感じられない…。

私は、扉に手をかけた。でも、鍵がかかっていた。ここにはいないのかな?本当に用事があったのかも…。


そんな事を考えていたら、私のお尻に、変な感触があった。


「へぇ〜。胸はそんなに無いのに、結構いい尻してるじゃん。」


私は、お尻にある違和感が、先生の手だとわかり、おもいっきり先生に向かってパンチした。