虹愛女学院前編



結論…。


沖田さんむっちゃ怖ぇ〜!何で知ってんの!?


「は、はぁ…。じゃあ私を呼び出した理由はなんですか?」


沖田さんはニヤリと(悪魔のように)微笑んだ。


「詳しくは片山に聞いて。」


その一言だけいって沖田さんは一歩下がった。


「実はな…。俺には好きなやつがいてさ…。」


「好きな人?('∀'●)ニヤニヤ」


「顔文字使うなよ(´Д`)」


お前だって使ってるじゃないか!


「……。でな、そいつの写真がどうしても欲しいんだ。」


片山君が頭を軽くさげた。あ、やっぱり片山君ってかっこいいかも…。


「そんな事なら沖田さんに頼めばいいのに…。」


私がそう言うと、片山は苦笑いしながら、


「沖田さんだとダメなんだよ!君とのツーショットがいいんだ!」


私も入ってんの!?


「実は、俺の片思いの相手は、土方美波なんだ。」


「えっ!?み、美波ちゃんなの!?」


確かに美波ちゃんってモテそうだよねぇ〜。


「あいつ一人の写真なら携帯が破裂するくらい持っている。でもな…空愛高等学校…空校では、土方と椿ちゃんが人気なんだよ!それでツーショットなら色んな男子に売れるって沖田さんが…」


結局沖田さんの利益の為じゃねーか!


「沖田さんの為じゃねーか!自分で断れ!」


「無理無理。だって怖いよ〜沖田さん。」


何!?実はヘタレなの!?片山君って!


「はやくしてね。(黒笑)」


黒笑きたぁー!
怖いよ!
だって沖田さんの細い目からビーム出てるもん!
眼鏡のせいで威力Upだよ!沖田さんイライラしてるよ!


「わ、わかりました!…ですが一つだけ個人的な質問…。どうして片山君は学ランの袖がギザギザした跡があるの?」


片山君は自分の袖をちらりと見て、


「あぁ〜。これか。俺、昔ロックにはまってさ、切った時があったんだ。」


古っ!ヘタレでそんなんならお前の心をロックしたいわ!


「母さんに怒られてたな…。部屋が石だらけで…」


そっちのロックかよ! まじ片山君痛いよ!色んな意味で痛いよ!