思わず私の肩があがった。何で土屋先生がそこまで知っているの…。


「今日は椿の実力を知るために俺、待っていたんだぜ。」


お手並み拝見と付け加え、ダッシュで私との距離を縮める。
スーツだから、私と比べたらスピードがはるかに上だった。
土屋先生から拳がとんでくる。
私はしゃがんでかわす。
そのまま私は、左足を伸ばして土屋先生の足を引っ掛けるような回し蹴りをする。
でも、土屋先生は飛んでかわす。

あぁー。制服だと動きにくい。


「着替える時間。あげようか?」


口元に三日月を作る土屋先生。


「これは、ハンデですよ。先生。」


ムカツク!なに!あの挑発的な態度!本当に土屋先生なの!?


「じゃあ、俺は蹴りは使わない。これでお互い様だろ。」


お互いに距離をとって、体制を整える。
土屋先生って何でこんなに強いの…。
体が無意識に酸素を求めているため、息があがる。土屋先生の息はまだ乱れていない。

どうして土屋先生は私の過去を知っているの…。

どうして土屋先生は私の実力を知りたがっているの…。


どうして


土屋先生は


私と


戦っているの……?