あ、ヤバイ…。

河上がSモードに入った。

つか私の言葉何で通じてんの!?神だよ!ある意味神だよ!


「ほ、ほめんなふぁい!(ご、ごめんなさい!)」


河上のつねる力が強くなる。ぁー!顔の面積が広くなるよぉー!

「ま、謝ったから許すか…。」


あっさり私のほっぺたから手を放す河上。なんか…ある意味怖い………。
何かありそうで。


「あ、はぁ…。」


私は河上を暫く見ていた。河上と目が合う。


「何だ?その目は。もっといじめて欲しかったか?椿。」


河上にそう言われて慌てて目を反らす私。


「んなわけ無いでしょ!私ドMじゃない!」


私は立ち上がり、カバンを持って、河上にさよならも言わないで、教室をあとにした。
誰もいない教室で河上が一人


「さよなら。My… 」


って言ったのは当時の私の耳には聞こえてなかった。だって私はその時、早く帰りたい一心だったから。