香織の話を軽く聞いて、私は、河上の所に向かった。もちろん、あのドライアイスの事を聞くために。


河上は残念ながら職員室にいなかった。ムカつく…。私はとりあえず教室の自分の席に座り、さっきあった出来事をゆっくり整理した。


1…河上と土屋先生にだまされた

2…タイムスリップした。

3…変な質問を未来の河上に言われた。

4…戻ってきた。


意味わかんねぇよ!


だいたい、ドライアイスなんかでタイムスリップ出来るわけないじゃん!私は机にぶつけていた頭を上げた。そしたら河上が目の前にいた。


「っつ…うわぁーーーーー!河上!」



私はびっくりしてしりもちをつく。ガシャンというなんとも恥ずかしい音が教室をうめていた。



「何だよその怪物を見たようなリアクションは?もう放課後だぞ。」



「へ?」




私は思わず窓をみた。さっきまで明るい青空が今ではきれいに赤く染まっていた。しかも、部活動の声も聞こえない。



「い、今何時?」



「もう7時だ。それに部活動生は虹愛祭りが近いからそれぞれの準備の為に帰ったぞ。今いる生徒は椿だけだ。」



ため息をつく河上。つか私どれだけ寝てたの!? 私は立ち上がり、机の横に掛けてあるカバンをとり、帰る準備をはじめた。私の行動をじっと見る河上。