「いいや、会えないな。不可能じゃないがな…。
 誠が言うには、会わせたら時間が歪んでって…何か難しい言葉を並べてたな。」


な〜んだ。つまんないの。



「あ、もうこんな時間だ。」



河上が腕時計を見ながらいった。




「あと2分で一時間だ。目的が達成できない…。」




「目的?」




河上は忙しそうに色々考えていたら、唐突に




「今…10年前の椿ってさ、俺と誠、どっちが好きなんだ?」



へ?



いま、アイツなんて言った?


「は?何をいってるんで…」



ボン!


私はツッコミの途中でまた煙に包まれた。