『……スミマセン』 「……」 『お願いですから、力抜いてくれませんか?』 「いいだろう」 魔王は力を抜いた。 そのことに雑誌は安堵したのか、ひとり、軽く息を吐いた。 怪しいだろう。 魔王とただの『人間界のすっごい食べ物』の雑誌が話をしている。 人間がその光景を目にすれば、誰であろうと腹話術とでも答えるだろう。 だがここは人間界ではなく、魔界である。 つまり、本当に雑誌は喋っているのだ。