『和馬はこうやって色んな女の子と遊んでるんだ。』 「最近は遊んでないよ。」 『どうだか。』 和馬がチャライ男なのは前から知ってる。 まぁ、どうでもいいけどね。 『私、ちょっとトイレ行くね。』 「おう。」 トイレはお店の入り口の所にある。 ここは少しだけ音楽が静かだ。 用を済ませて手を洗っていると、さっき私を睨んでた子が入ってきた。 「ちょっといい?」 明らかに不機嫌な口調。 私は黙ってその子の後をついて行く。 外に出ると少し風が吹いていて肌寒い。