さっきとは打って変わって、私達はお菓子を食べながらどうでもいいバカ話をしていた。 少しすると、海に辿り着いた。 前、夜に行った海ではなくて防波堤がそびえ立つ海。 ちらほらと釣りをしている人はいるけど、静かでのんびりとしている。 私達はお菓子とジュースを持って、防波堤の上に座った。 波は穏やかで、カモメが優雅に飛んでいる。 「日焼けしそうだな。」 『あんたは十分焼けてるよ。』 外で仕事をしている和馬は夏になると真っ黒に日焼けしている。 「お前、チョコ買ったの?すぐ溶けるべ。バカだな。」