「今日の晩飯は何?」 ダイニングテーブルに座った和馬が私を見て聞いてきた。 『暑いから冷し中華にするつもり。』 「いいなぁー、冷し中華。俺、冷し中華好きなんだよ。」 何が言いたいんだろう…? 私が軽く無視していると、 「やっぱ暑い日は冷し中華に限るよな。あー、冷し中華いいなぁ。」 しつこい。 『ハァ…。食べて…く?』 私がため息混じりに言うと、 「えっ、いいの?うわぁ、めっちゃ嬉しい。」 大喜びしている。 最初から、家で夕飯を食べる気だったんだろうね。