スーパーから私の家までは割りと近い。 車だったから余計早く着いた。 『送ってくれてありがとう。』 一応、お礼を言って車を降りる。 後部座席に乗せたスーパーの袋を取ろうと、後ろのドアに手をかけた時、 「中まで運んでやる。」 和馬まで車から降りて荷物を持ってくれた。 確かに大量に買ったから重いけど、ちょっとの距離くらい持てる。 でも、和馬は先に玄関に向かって歩き始めた。 私は慌てて後を追い、鍵を開ける。 玄関のドアも開けると、またしても和馬は先に入って家の中まで上がって行く。