言葉が出ない代わりに涙が溢れてくる。 潤くんが突然家を出るって言ったのが、今になってわかった気がする。 彼女とのこれからを考えて家を出たんだ。 「今度、彼女連れてくるから。」 そう言って潤くんは帰っていった。 潤くんが帰ってからも私はただボーッとソファーに座っていた。 何も考えれないし、考えたくない。 わかった事は、潤くんが彼女の事真剣に考えてるってだけ。 その日はお母さんが少し早く帰ってきたから聞いてみた。 『お母さんは潤くんに彼女がいる事知ってたの?』 「知ってたよ。」