「………」
そんな俺を天使は何も言わず無表情でじっと見る
俺もそんな天使を真っ正面から無言で見た
時間にすると数秒くらいだろうか、
でも俺にはとても長く感じた
天使が突然、ニヤリと笑った。
「なんだよ、お前、ちゃんとあの子のこと好きなんじゃん」
「はあ?」
俺は天使の言うことが理解できず、すっとんきょうな声を上げてしまった
「いやさぁ、俺の情報にはお前って遊び人って書かれてんのに………お前ってば、まるで初めて恋した様なウブな反応するからさぁ」
だから、試さしてもらった
と天使はニヤニヤと笑いながら言って
「あ、勿論危ないと思ったら力使ったりするつもりだったし」と付け加えた。
……試した?
…は、
「はあぁぁぁああッ!!?」
「ったく、何回うるさいっつえば分かるんだよ…」
「ごめん…」
散々注意されたのに、懲りもせず叫んでしまった俺に
呆れたように言う天使に俺は素直に謝ったあと、
「でも、試すってなんだよ」
とさっきの発言の真意を聞いた。

