……わ、笑えねぇ…!
「お前……!俺が助けられなかったらどうする気だったんだ!!」
俺は天使に怒鳴る
しかし天使はそんな俺に怯えた態度も見せず
「そこはお前の運動神経と行動力を信じた」
「そんな……不確かなもので…」
「でも結果、お前は白崎美鈴を助けることができただろ?」
あっけらかんと言う天使に俺は一瞬黙るが
頭の中で、手を震わせながらお礼を言う美鈴ちゃんがフラッシュバックした。
そうだ、いくら俺と接触させようとしたからって……
それが例え助けることができたとしても、俺は……
「――…俺は美鈴ちゃんを危ない目にあわせたのは、許すことはできない」
そう俺は天使にきっぱりと言った。

