あまりに嬉しすぎて思わず現実逃避してしまったが
実際には俺は即答で「うん」と言った
その夜、俺は自分の部屋のベッドで一人ニヤニヤしていた
「何一人でニヤニヤしてんだよ、気持ち悪い」
そんな俺を天使はまるで虫けらを見る目で見ながら暴言を吐くが
そんなのも気にならないぐらい今の俺は上機嫌だ
「だって話すだけじゃ飽きたらず、一緒に出かける約束するし、メルアド交換できたんだぜ?」
そうなのだ、あの後互いに連絡をとれるようメルアド交換もしたのだ。
これでニヤニヤしない方がおかしい
そんな様子の俺に天使はケッとつまらなさそうにそっぽ向いてしまった。
「あ、ひとつ気になったんだけど…やっぱりあの本棚のやつってお前がやったのか?」
「あ?………あー、あれか…」
俺はそういえば、と気になったことを聞くと
俺の質問に天使はめんどくさそうに頭を掻きながら
「まぁ、大体は」
と素っ気なく答えた。
どうやら話によると、彼女に本棚の倒れる音が聞こえなかったのも、
天使が彼女の聴覚から、本棚の倒れる音だけをシャットダウンしたからだそうだ

