【番外編完結ッ♪】政略結婚、しました。8



「な、何…?」

「…………いや…なんでもねぇ。
晩飯、何か肉が食いたい」

「わ、わかった……」

―――あたし、本当はこのとき、
心のどこがでちゃんと、
わかってたんだ。


京が言いたかったのは、
そんなことじゃない。
……ってことも。


………京が、持っていた…
“何か”を後ろに隠したことも。





わかっていたんだけど…。






今のあたしに、

そんなことを気にしている
余裕なんて、
全然なかった――…。







―――あたし、
京を傷つけちゃったよ―…。




きっと京、誤解してる―…。



「ごめんね…………京……」

――その呟きは、
誰の耳にも届くことなく、
寒い冬の風の音に消された―…。