ノックもなく入ってきた、
失礼なやつは、
風見 真(カザミ シン)。
……コイツとは高校からの仲で、
大学を出ると同時に社長に
なることが決まっていた俺の
コネで入社して、
もうすぐ2年が経つ。
…………コイツは、
専務の地位にいた。
………もちろんこれは、
コネなんかじゃない。
俺の力を使ったのは、
入社と部署だけ。
………あとは全部、
コイツの実力。
たったの1年半弱で
専務まで上り詰めた、
まさにエリート。
………今思うと、俺が入社を
手助けしてやる必要性は
まるでなかったほど、
優秀なやつだ。

