「真。お前の家、どこ?引っ越し た?」 「ん〜…◯▲」 「引っ越してねぇんだ?」 「ん……」 ―――高校時代のダチ・ 琉聖(リュウセイ)に肩を借りて 歩きながら、家に向かった。 …………が。 俺にはその記憶がない。 ――記憶がないほど飲んだのは、 このときが初めてだった。 「真。鍵、どこ入れた?」 「チャイム…」 「………あ?」 「チャイム鳴らせば開く」 ―――ここら辺の記憶は、 本当に曖昧で。 ………つか俺、 琉聖に何言ったかすら、 覚えてねぇんだけど。