家に帰ると…
「莉紗!由貴くんちにこれおすそわけに届けてあげて!」
そこには、作りすぎたと思われるカップケーキの山。
「わかった」
私は薄着で、由貴の家へ。

ピンポーン

「はい?…なんのようだよ」
「ママが…これ。カップケーキ、作りすぎたから…おすそわけ」
「……」
沈黙がつづいた時…
「あらっ、梨紗ちゃんじゃない!どうしたの?」
「あっ、これ、ママが作りすぎたんで、おすそわけ!」
「ありがとう♪よかったら、上がってって♪」
「え!?」
「由貴の部屋にでも行っててちょうだい!お茶持ってくから」
「え!?」
半ば強制的に…
由貴の部屋です。
「「………」」
なに、この沈黙…。
コンコンとノックされた。
「莉紗ちゃんが持ってきてくれたお菓子も持ってきたわ♪莉紗ちゃん、ゆっくりしていってね!おばさん、今からでかけるから」
「え、あ、うん」
パタンと閉まった、ドア。
また、沈黙が続く…。