【完】短編集~幼馴染み~

「…莉那!そろそろ行くぞ」
「あ、うん!じゃぁちぃ先輩、ゆっち先輩、さよ~なら」
「「バイバイ」」
俺も先輩に頭を下げ、莉那の手を取り校内へ入った。
上履きを履き、莉那の手をまた取って歩き出す。

「ちょ、隆也!待って!まだあたし靴履けてないよっ」

その声に、ハッと我に返る。

「あ、ワリィ」
「いいけどね。自然に手ぇ繋いでくれて、嬉しい…し。って、あたし何言ってんだか!
さ、靴履けたし、行こう!!」

顔を真っ赤にしている莉那が、とても可愛く、愛しく感じる。

「フッ、可愛い」
「な、なに言ってんのよ、隆也…っ//」


あぁ、本当。可愛すぎる。

莉那をこんな風に思う時がくるなんて。