【完】短編集~幼馴染み~

傍にいない。
それだけで、あいつが助かるのなら…
俺は迷わず、それを選ぶよ。
「わかった。もう、近づかない。だから、俺の目の前で消去しろ」
そう低い声で言うと…
「さすが由貴様」
そう言って、俺の目の前で写真のデータを消去した。
「もし、また莉紗に危害加えたら、ただじゃおかねぇから」
「もちろん♪」
そう言って3人は満足気に去っていった。
教室をドア越しでのぞくと…
涙を流し続ける、莉紗。
嗚咽を漏らす、莉紗。
「り…さ…」
俺は、莉紗にメールを送ってみた。
【今どこ?なにしてんの?】
なぁ、莉紗。
俺に、ホントのこと、言うよな?
なぁ、莉紗。
―――言うよな?
なのに、莉紗からきた返信は…
「っ、」
【ごめん!ちょっと、他のクラスの友達とお喋りしてた♪もう少ししたら、教室戻るよ^^】
こんな、明るい内容だった。
「…は?…んだよ、これ」
なぁ、莉紗。
どうして、言ってくれない。
正直に、言えばいいだろ…?
そんなに、泣いてんのに。
そんなに、苦しそうなのに…。
どうして、溜める。