【完】短編集~幼馴染み~

何度も、何度も…幾度となく写真を取られる。
頬には涙がたくさん、たくさん伝っていた。
撮っている間、たくさんの言葉を吐かれた。
「これにこりたら由貴様に近づくんじゃないよ」
「あんたが由貴様のまわりにいなきゃ、あたしたちだってこんなことしないんだからねっ」
「由貴様にきやすく触るんじゃないよ、このブス!」
もう、視界がぼやけて仕方ない。
しばらくして、解放された体。
「ふん!イイ気味よ」
笑いながら、3人は出ていった。
教室には、あたしの嗚咽が響き渡る…。
数分後―――
♪~♪~、とケータイが鳴った。
メールだ。ケータイを開くと…
【今どこ?なにしてんの?】
由貴からの、メールだった。
あたしは震える指で、ゆっくりと打った。
【ごめん!ちょっと、他のクラスの友達とお喋りしてた♪もう少ししたら、教室戻るよ^^】
涙がぽろぽろと零れる中…
あたしは送信ボタンを押した。
ダメ。由貴に、言ったら。心配、かけたら…ダメ。
あたしは涙を拭い、ブラウスを着た。
くしで乱れた髪をとく。
鏡をみて、目元のチェック。
よし…泣いたって、ばれないよね。
他に、変なとこ…ないよね?
あたしは深呼吸をして…
空き教室を…あとにした。