【完】短編集~幼馴染み~

山崎くんに告白されてから、数日後―――…

鞄に荷物を詰め、下駄箱へ向かうと…
「っ、由貴…」
何故か、由貴がいた。
「……」
無言の、由貴。
あたしはくつを取ろうとしたら…
下駄箱に、押し付けられた。
「っ、」
由貴の大きな手でしっかりと掴まれている手首。
「山崎に、告られたんだって?」
「な…んで」
「俺、あの時聞いてたんだよね」
嘘…。聞いてたの?
「お前、好きなやついんだ?」
そうだよ。
「誰」
…由貴だよ。
けど、そんなこと、言えない。
「由貴…には…関係…ないじゃん」
だって、そうでしょ?
あなたには、彼女が…いるじゃない。
「ふーん…」
しばらく、沈黙が続いた…。
押しつけられている手首が、痛い…。
「ムカつく」
そう呟いたと思ったら…
「っ!」
キスを、してきた。
「ゃ…ん…っ…」