仕事帰り。 ロッカーで化粧を直して、秀が買ってくれたピーチの香りの香水を付けた。 『ピーチなんて、そんな可愛いキャラじゃないでしょ』 と言ったのに、『似合うと思うよ』と言って、秀が買ってくれたプレゼントだった。 約束しているのは、会社の近くの居酒屋。 会社を出ると、雨がザアザアと降っていた。 「そっか…秀のメールに浮かれて、傘もってくるの忘れた」