二人で遊園地のクリスマスイルミネーションを見た後、私のアパートに向かった。 電車を降りて、いつもの帰り道。 公園の中に通る道を歩いた。 ここは、雨の日に紫音と出会った、思い出の場所。 隣で歩く紫音を見つめながら、あの日のことを思い出していた。 「何度歩いても不思議なの。こうして、紫音とここを歩いていること」 「不思議?どうして?」