『ほら、帰ろう?』 「ぁ、う、うん…!」 壱くんの急かされて、慌てて荷物をまとめる。 『貸して、』 「えっ、壱く…!」 『行くよ?』 すると壱くんが私の鞄を持って歩き出してしまった。 な、何で…!? 「壱くんっ…私の鞄…!」 私は慌てて壱くんの後を追う。 『重いでしょ?持っとくよ。』 「で、でも…!」 『彼女特権。』 「へ…?」 彼女、特権…? さっきから鞄を持たせて悪いと感じている私は、壱くんの言葉が理解できなかった。