『ど、どうして…ッ』
『次、移動教室なんだよ。それで?何だって?』
『ッ…』
「美鈴ちゃん…。」
現れたのは、野獣さん。
私達のクラスを通る途中で、私と美鈴ちゃんの会話が聞こえて来たらしい。
美鈴ちゃん、どうするの?
『――こっち来い。』
『ッ!?』
『…依吹ちゃん、ちょっと友達借りるね。』
「え…あ、はい!」
『ちょっ、イブ――!!』
半ば反射的に返事してしまった私を、美鈴ちゃんが困惑気味に見つめる。
美鈴ちゃんには悪いけど、
ちゃんと話し合うべきだよ、きっと。
『もしかしたら6時限目までに返してやれないかもしれないから、先生に言っといてね。』
「はいっ…」
美鈴ちゃん、頑張れっ
遠ざかる美鈴ちゃんと野獣さんに、ガッツポーズのエールを送った私だった。

