「ぃ、壱くん……」
『…いぶの薄情者。』
「!?」
ぇええっ
すっかり不貞腐れてしまった壱くん。
はぁ、
壱くんってばもう――…
「つ、作るからっ…!」
『――え…?』
「が、頑張って作るからっ…機嫌直して…ッ?」
折れたのは私。
そんな落ち込んだ姿見せられて、突き放すなんてできないよ。
『フッ…さすが可愛い俺のいぶ。』
「ふぇっ…わっ、」
『あーもう…癒される…。』
また私が赤面しちゃうような恥ずかしいセリフをスラッと言った壱くんは、すっかり機嫌が直ったらしく、私を抱きしめたまま、昼休み中離さなかった。

