「……んむっ」

『かわいー。』


しかも、今、イケメンさんに頬を引っ張られてるしっ!

いひゃいよぉーーっ


『キスしたくなるね…、』

「きっ…!?」


そして何故か迫られてるっ!?

パニックになりながら、何故こんなことになってしまったかを考える。

えーっと、えーっと……


――――…数時間前。

お昼休みになり、頑張って授業の中睡魔と闘った私は、いつもお昼寝をする中庭へとやってきた。

中庭は人の出入りが少なく、人混みが嫌いな私には穴場だった。

いつもベンチの上で自分で作ったお弁当を食べて、5時限目の予鈴のチャイムまでには寝ていた。

今日もいつもと変わらず、お弁当を食べて、ベンチで寝たんだ。

そうしたら…

キーンコーンカーンコーン…

チャイムの音で目が覚めて、違和感を感じた。

私、座ってる…?

いつもはベンチに横たわっているから、疑問を抱いた。

そんな時…、


『ぁ、起きた?』

「…へ?」


隣に、イケメンさんが座っていたんだ。