「さ、怜斗もひとりだし、戻ろうか」

「う、うん」

背中から手が外れる。

ふぅ……。

だいぶ顔の温度は下がったみたい。

振り返り歩きだそうとすると。

「うわっ怜斗くん」

これ以上ないってほどにブスッとした顔の怜斗くんが立っていた!

「何も言わないで見てればイチャイチャ。オレは邪魔者かよ」

「ちょ、待って怜斗」