「怜斗くん今、どこ見てたの?見せて」

「ちょ、おい菜乃」

私は怜斗くんからパンフレットを奪いとると、怜斗くんがずっと見ていたページを広げた。

「へー、小動物?あっ、触ったりもできるんだ」

怜斗くんは腕を組んでそっぽを向いている。

「……怜斗くん、ちっちゃい動物が好きなの?」

「……っばか!んなんじゃねぇよ!」

みるみる怜斗くんの顔が赤くなる。

……図星?


「ははっ、昔から怜斗は小動物好きだよね」

「るせー、アニキは黙ってろ!!」

「はいはい」


照れてるの?

普段はかっこいい怜斗くんがここまで照れるのって、何か斬新……。

私は笑って言った。


「じゃ、小動物ゾーンに行こっか」

怜斗くんは赤面しながらも、小さく頷いた。