俺は病院を出て、拓海に電話をした。 「ぁ、拓海? 今からお前の部屋行くから」 『はぁ??』 「んじゃあな」 『は、ちょおい!!』 拓海の意思を聞かず無視して、電話をきる。 …なにしてんだ、俺。 伝えたい想い── 考えるどころか、 伝える勇気すら、失っていく。