【完】無愛想彼氏2~キミノ隣で~




放課後になり、

俺は途中のコンビニで桃嘉の好きなお菓子を買って、病院へと向かった。


──コンコン


「どうぞー」

そっとドアを開ければ、

中にいるのは桃嘉だけじゃなかった。


清本…?



「具合、大丈夫か?」

「うん。熱はまだあるけど…明日は学校行けるって」

「そっか。これ、土産」

「わぁっ! ありがと〜っ!」


いつもの桃嘉の笑顔をみて、少し安心する。


「じゃあ、俺は行くな」

「うん、仕事あるのに…ごめんね。ありがとう」

「おぅ」


清本は俺には目も向けず、病室を出て行った。


「あ、あのね…お見舞い、来てくれて…」

「気にしてねぇよ」


お見舞いぐらいでゴチャゴチャ言うほど、心は狭くないさ。