【完】無愛想彼氏2~キミノ隣で~





午前の授業は、昼休みが楽しみすぎて全ての授業が長く感じた。

昼休みになれば、最近とは違い…以前のように、桃嘉が駆け寄ってきた。


「蓮! お昼、食べよ!」

「おぅ」

桃嘉の手を取り、購買の方へと向かう。


ん…?

コイツの手…熱くね??


今日は温かいけど…。



「桃嘉、」

俺が桃嘉の名前を呼んだ瞬間、桃嘉は俺の背中の方に倒れ込んできた。



──ドクン…




「おい、桃嘉?」

そっと、桃嘉の顔を覗けば、

顔を真っ青にしている。


額に手を当てると、予想以上に熱い。


「桃嘉! 桃嘉!!」


何度呼んでも、返事は返ってこない。


俺は、そっと桃嘉を抱え、保健室までダッシュ。

ドアを勢い良く開ければ、保健室の先生が目を丸くしている。


「コイツ、熱あるんですけど」

「すぐベッドに寝かせて!」


優しく、桃嘉をベッドへと寝かせる。