午前の授業は、昼休みが楽しみすぎて全ての授業が長く感じた。
昼休みになれば、最近とは違い…以前のように、桃嘉が駆け寄ってきた。
「蓮! お昼、食べよ!」
「おぅ」
桃嘉の手を取り、購買の方へと向かう。
ん…?
コイツの手…熱くね??
今日は温かいけど…。
「桃嘉、」
俺が桃嘉の名前を呼んだ瞬間、桃嘉は俺の背中の方に倒れ込んできた。
──ドクン…
「おい、桃嘉?」
そっと、桃嘉の顔を覗けば、
顔を真っ青にしている。
額に手を当てると、予想以上に熱い。
「桃嘉! 桃嘉!!」
何度呼んでも、返事は返ってこない。
俺は、そっと桃嘉を抱え、保健室までダッシュ。
ドアを勢い良く開ければ、保健室の先生が目を丸くしている。
「コイツ、熱あるんですけど」
「すぐベッドに寝かせて!」
優しく、桃嘉をベッドへと寝かせる。

