「最近、桃嘉頑張りすぎてるみたいだからさ。
頼むよ、彼氏さん」
「…ん」
また…
こいつは、俺に何も言わないで無理してんのか。
はぁ…。
この前俺が言った事、ちゃんとわかってんのか??
ほんと…いつか、
体が壊れるんじゃないかって、
心配でしょうがない。
「ん…」
「ぁ、起きたかも。ももかーおーい」
「んー…怜…」
「大丈夫?」
「うん…」
「何時からいるの?」
「7時…」
「は?」
7時って…
学校が開く時間じゃねぇか。
「ぁ、蓮! おはよーっ!」
桃嘉が笑って、嬉しいはずなのに…
どこか、寂しかった。

