【完】無愛想彼氏2~キミノ隣で~





指輪はあげたし、ペンダントもあげたし…。

ネックレスは少しペンダントと被るし…。


ブレスレッド??

でも…あいつ絶対学校に持ってこなさそうだしな。


そんな事を考えながら探していると、

隣から話しかけられた。


「彼女さんへのプレゼントですか?」


見ると、周りの店員とは違い、薄化粧で綺麗な女の人が立っていた。


「え、あ、はい…記念日が近くて」

「あら、1年以上つき合うなんて、すごい想い合ってるのね」

「はぁ…」


1年以上って、普通じゃねぇの?

…て、俺が言える立場じゃないか。

中学の時は、一週間、いや…3日ぐらいでふってたんだ。


それでも今、

桃嘉と過ぎるこの時が、『当たり前』だと思っている。


「どういうのか決めてますか?」

「あ、いえ…まだ全然です。
誕生日とかにも、アクセはあげたので…」

「じゃあ、プレゼントじゃなくて、”言葉”をあげたらどう?」


言葉…??


女の人は、優しく笑ってみせた。