蓮があたしに合わせて大学を決める、とかは絶対に嫌だ。
それだけは避けたいぐらいだ。
「んじゃとりあえず、ゲーセンでも行くか」
ゲー…セン?!
蓮が?!
「何驚いた顔してだよ」
「ぁ、いや…蓮はそういうの行かないと、思ってたから…」
「別に、好まないけど」
だよね…。
蓮って静かなところが好きなはず。
蓮はあたしの手を引きながら、ゲーセンへと向かう。
ゲーセンに着けば、蓮は「なんかとってやる」と言い出した。
クレーンゲームって…
すごい、難しいよね。
あたし、一回もとれた事ないんだけど…。
「なにがいい?」
「んー…」
せっかくとってくれるんだったら、
なんか…お揃いのものとかがいいなぁ。

