もうすぐ、
3回目の『七夕祭』がやってくる。
言い換えれば、
高校最後の『七夕祭』。
「蓮、ごめん!!」
「ぁー今日も、か?」
「う、うん…」
「いいよ。しょうがないことだろ?」
「…終わったら、いっぱい帰ろ?」
「はいはい」
寂しそうな顔をする桃嘉の頭をポンポンと優しく撫でる。
嬉しそうにはにかむ桃嘉。
七夕祭が近づいて、桃嘉とは帰れる日が極端に少なくなった。
まぁ、でも…友達と帰ってるからいいらしいけど。
あれから、清本とは普通…らしい。
『告白された』って桃嘉が言ってたけど…
あいつ、諦めそうにないし…。
すっげぇ心配。